その日、彼と再び会えたらいいなと柄にもなく思いながら、私はその場を後にした。 それは、十二月二十三日の夜のこと。 降り続いていた雪が珍しく止んでいた日、私にとっても、緋龍にとっても、幸せだった最後の日。 そして、私が緋龍として誰かに接した最後の日だった。 そして、