「残念ながら、あれ以来です」


「あ、そうなの?事務所的にNG?」


「そうじゃないっすけど。まぁ、連絡先も教えてもらってないし…」


TAKAHIROは、画像を見つめながら切なそうにつぶやいた。


「いい子だったよね〜。スカウトされてもおかしくない感じだもんね」


カメラマンは、軽いノリで話す。


「かなちゃんに会う機会あったら、よろしく言っといて」


そう言い残して、去っていった。