「かな、星見に行こ」


食事が終わると、TAKAHIROは待ち構えていたように花奏を誘った。


「うん」


花奏は、嬉しそうに返事をするとTAKAHIROと外に出た。


庭先は、夕立ちがあったせいか、少し冷んやりとしていた。


「かな、寒くない?」


「うん。ちょっとひんやりするね」


TAKAHIROは花奏との距離を縮め、そっと背中に腕をまわした。


花奏は、心地よい胸の高鳴りを感じていた。