「素敵な曲を聞かせて貰ったお礼しないとな…」


「お礼なんて…。今、ここにTAKAHIROさんと一緒にいられるだけでも夢みたいなのに」


「そうだ、明日の撮影、オーナー達も食事のスタッフで来てくれることになってるし花奏さんもおいでよ」


「え、いいんですか?」


「もちろん。お礼にならないかもしれないけど…」


「ううん、撮影なんて普段は見れないから、嬉しいです」


花奏は、満面の笑みになった。


緊張ばかりの花奏だったが、TAKAHIROとの距離が少し近くなった気がした。