「メールも見ないで何してるのかと思ったら、曲書いてた?」


「うん。ゴメンね、夢中になりすぎだね」


「俺も詩を書いてる時は、そんな感じ」


花奏は、楽譜を整理しながらTAKAHIROに謝る。


「まだ、掛かりそう?」


「今日は、もうおしまい。丁度もう、煮詰まってきちゃったとこだから」


「そっか、よかった。夕飯食った?」


「まだ、食べてないよ」


TAKAHIROが仕事先で貰ったお弁当をチラッと見せる。


「ん、急にお腹空いて来た」