突然来たきみ。



----------------




涼介が来てから5日。




隣の席だというのに全く話さない。



私が避けてるんだけどね。




もう好きじゃない。




黙って消えてしまって



それから私は本当に1人になって
苦しくて



涼介のいない世界で

1人孤独に耐え忍んでた。




そんな人を好きになれるわけない。




…あの頃とは何もかも違うんだと

涼介が来てから何度も何度も感じる。




「…真由美!」


「え、あ、理花?どうしたの?」




「どうしたの、じゃないよ!
涼介くんが転校して来てから上の空!」



ちょ、そんな大きい声!



「理花!」


「ほんとのこと言っただけだよ~だ」




いたずらっ子のように舌を出して私をからかおうとする理花。



…確かに私は上の空。