「ライティング?やったよ〜」
「教えてください。さっぱりわかんない〜」
ふざけて泣きそうになるエミリ。
「いいよね〜真由美は。
うちの学校って都でも有名な進学校じゃん?その中でも学年トップな真由美って何者⁈」
「しかもモデルだよ?モデル。
脚長いって。顔小さいって。その女子力分けて〜」
理花とレイカが口を揃える。
「学年トップって言っても苦手科目とかあるし、モデルもそんなトップモデルとかじゃないから〜もう」
雑誌「ANPLE」のモデルを一応してるけど、スカウトされてバイトにはなるかなって思ってやってるだけだし、
成績も油断すると一気に落ちるタイプだから全然まだまだなんだよねー。
みんなべた褒めするほど私器用じゃないよ?
…特に恋愛とか。
「テニス部部長で大会のときには必ず入賞する選手だし、大学生のイケメンコーチと付き合ってるし??」
「修(しゅう)先輩だっけ?本当かっこいいよね!」
だってしつこかったから。
振っても振っても追いかけてくるし、
1回だけ付き合ったら良いとか言うから
観念したんだけどさ。