……俺は頭真っ白になった。 あいつは何も悪くねぇ。 真由美のこと愛してたんだ。 …なのに、 俺は自ら真由美の手を離した。 6歳のときにお袋と別れた親父のとこ行くのに何の抵抗もなかった。 ただ、真由美に何も言えずに消えた罪悪感だけはずっとずっと俺を苦しめた。 俺が勝手に手を離しておきながら 俺は未だにあいつのことずっとずっと… 身勝手だよ。あいつを傷つけたんだ。 それでもあいつが欲しい。 俺はあいつがいないとだめだ。