「…楢崎涼介です。」 あいつを追って 親父から離れてきた。 12歳、小6の時にあいつと出会ってから ずっとずっと俺はあいつに惹かれてた。 中1の春、あいつと付き合って 中3の春まで 沢山喧嘩もしたけど、 俺らは本当に本当に幸せだった。 いや、少なくとも俺は本当に幸せすぎた。 真由美から告られた時のこと 今でも覚えてる。 真由美は中学でも美人で有名で そんな真由美も俺のこと想ってくれてるって思ったら 本当に嬉しかった。 でも、お袋が死んでから……