ある日、何気ない思いつき。
君と歩いていた、いつもの帰り道。
「ここから先は、行かせない。」
と、ふざけて両手を広げてみせた。

「えっ…?」

その時の君の顔、今でも覚えてる。

(やらなければよかった…)
何度思ったか、わかりはしない。
しっかりと気付いてしまった。
ビックリした、不可解な、そんな表情に隠された、切なく高鳴る恋心…。
必死に隠していたんだろう、その気持ち。

見てみぬふりして、ごめん。
ちゃんと僕も考えてるから。

今はもう少しだけ知らん顔させて…