「……だが断る」 「冷たいとこも好き!……って聞いてよ?!」 「やだ」 「なんで?!」 和希くんはピタリと立ち止まって私を見る。 逆光で表情が見えない。 「俺が言うから」 「何を?!」 太陽が建物の後ろに隠れると彼の表情がやっと見えて、それがすごく真剣だったから私は何も言えなくなった。 「佐々木」 「はいっ」 「いっぱい傷つけてごめんな……でもちゃんと気付いたから」 1歩縮まる距離。 心臓が壊れそうなくらいの鼓動。 「俺にはお前が必要なんだ」