【完】るーむしぇあ。

私は彼女の言葉が理解できずに、和希くんの表情をうかがう。

彼は少し困った様子で、そして何か言いたげにしている。


「かずくん、だから、もういいの。それが言いたくて、今日はここに来たから」


「美波……」


木下美波はくるりと私たちに背を向けて、深呼吸をした。


「佐々木さん、後はかずくんから聞いてくれる?」


彼女はそれだけを言うと、坂道をどんどん下っていく。

私と和希くんはその後姿を何も言わずに見つめていた。


「かずくん!!色々、ありがと!!」