【完】るーむしぇあ。

だったら歩いてる場合じゃない。
最寄のバス停まで急ごう。

まだバスはギリギリあるだろう。

病院に戻る時は自転車で頑張ればいい。


一旦そう決めてしまうと足取りは軽くて、ごちゃごちゃ考えていたことは頭の隅に押し込まれた。




* * * * *



かなりの上り坂を息切れしながら疾走して、和希くんがいる部屋に駆けつけた。


「か、和希くん、あの、き、着替えとか、持ってきた」


息が上がって途切れ途切れの言葉が恥ずかしい。


「……わざわざ持ってきてくれたんだ」