【完】るーむしぇあ。

電話ごしの彼の声がいつもの調子に戻った。

でもなんで?
私何もしてませんけど?


「なんか、いつもの佐々木だなぁって思って」


「……いつも落ち着きがなくてスミマセン」


和希くんはほんの少しだけ笑って、どこに行ったらいいかを説明してくれた。

電話を切った私はまた早足で病院を進む。



たどり着いた場所は、静かなところだった。

昼間なのに少し薄暗くて何の気配もない。


「和希くん」


椅子に座ってる彼の姿を見つけて慌てて駆け寄る。


「佐々木、来てくれてありがと」