【完】るーむしぇあ。

病院内を走るわけにもいかず、早足で進む。

進む……進む?

どこに行けばいいんだっけ?!


「そういや聞いてなかった!!」


私のでかい独り言が静かな病院に鮮やかに響いた。

視線を浴びながら慌てて階段下の公衆電話の前まで避難した……競歩の大会に出れそうなスピードで。


携帯の1番新しい着信履歴を選んで電話をかけると、数コール聞こえた後に「もしもし」と応答があった。


「和希くん、あのね、病院着いたけどどこに行けばいいんだっけ?」


「……」


あ、さすがにあきれられたか。


「あの?和希くん?」


「……ふぅ。なんか今のでちょっと落ち着いた」