【完】るーむしぇあ。

一瞬ためらっていたら、美雪に「早くでろ」とせかされた私は、通話ボタンを押しながらカフェの外へ出た。


「もしもし」


「佐々木……綾香が……」


「え?綾香ちゃんがどうしたの?」


「……」


こんなに動揺している和希くんは初めて。

いつも冷静過ぎるほどなのに。


「和希くん、今、どこにいるの?」


「……病院。○○大学病院」


わかば病院の名前じゃないことに心拍数が上がる。

綾香ちゃんに何かあったんだ。


幸いここは駅前。
バスに乗ればそれほど遠くない。


「待ってて。すぐに行くから」