家に戻ると、すでに和希くんが帰ってきていた。 「ただいまー」 できるだけ何でもないような声を出して、リビングのドアを開ける。 和希くんはキッチンで昨日食べるはずだったハンバーグを作っていた。 「おかえり……あのさ」 「あ、そうだ。ルームシェアのこと、美雪と葵には話してもいい?2人には話しておきたくて」 私はわざと話をさえぎるように言う。 あのさ、の続きが怖くて聞けなかった。 「……いいよ。佐々木が信頼してる人なら」 ちょっと間が開いて、和希くんの言葉が返ってきた。