「ごめん、勝手なこと言った」 しばらくの沈黙の後で、大ちゃんがぽつりと言った。 「ううん、違う。大ちゃんの言ってることは間違ってない。ただ……」 私が言葉の先を言えずに下を向くと、ぽんっと頭に大きな手が触れる。 「陽ちゃん、ありがと」 「え?何が?」 「俺に話す前、どうやって伝えようって悩んでくれてたんでしょ?……陽ちゃんは優しいな」 にこっと笑ってから、大ちゃんは私に背を向け、教室の出口に向かった。 「俺は、あきらめないから」