ある日の放課後、学校の廊下を歩いていると、使われていない教室から女の子たち数人の声がした。
いつもの和希くんなら気にせずに通りすぎるけれど、その話の話題が木下美波についてのものらしかったので、いけないと思いつつも足を止めた。
『美波ちゃんは桜井くんが好きなんでしょ?』
『絶対そうだ!!』
冷やかすように別の女の子が言葉を重ねる。
『そんなことないわよ!!』
彼女は怒ったように強く言葉を返す。
『じゃあどんな人がいいの?』
『……。お金持ちな人。貧乏な人は嫌いだもん』
それを聞いた和希くんは静かにその場を立ち去った──……
いつもの和希くんなら気にせずに通りすぎるけれど、その話の話題が木下美波についてのものらしかったので、いけないと思いつつも足を止めた。
『美波ちゃんは桜井くんが好きなんでしょ?』
『絶対そうだ!!』
冷やかすように別の女の子が言葉を重ねる。
『そんなことないわよ!!』
彼女は怒ったように強く言葉を返す。
『じゃあどんな人がいいの?』
『……。お金持ちな人。貧乏な人は嫌いだもん』
それを聞いた和希くんは静かにその場を立ち去った──……

