* * * * * 部活、それからバイトも。 高1の夏は慌ただしく過ぎていった。 ついにコンクールの日。 私はメンバーではないけど、楽器を運んだり、お弁当を運んだり、みんなが演奏に集中できるように走り回った。 空は快晴。 今年もやっぱり暑い。 去年は和希くんと一緒に演奏した舞台。 それを下から眺めるのはちょっと違和感がある……考えてみれば、初めてのことだからか。 先生が指揮棒を上げる。 緊張した空気が時計を止める。 指揮棒が下ろされる。 私は和希くんと一緒に大きく吸い込んだ────