帰り道は気まずい沈黙。 和希くんは何かを考え込むように、歩いている道の先をじっと見つめている。 どこかからトランペットの音がした。 近くに学校があるのかもしれない。 外灯が作る二人の影は80センチくらいすき間を空けて並んでいる。 届きそうで届かない距離。 いっそ、ずっと遠ければいいのに……。 望んでしまう。 今、手、繋いでくれないかなって。 ……まただ。息が苦しい。 こんなネガティブな私じゃないはずなのにどうしちゃったんだろう。