「二分音符」 うん、とうなずきながら次の小節に二分音符が書かれる。 「二分音符の半分は?」 「四分音符」 「じゃあその半分は?」 「八分音符」 そのやり取りで書かれた音符の下に、1、1/2、1/4、1/8、1/16…という数字が書かれたところで、私はやっと意味がわかった。 その数字の並びは、和希くんが開いた教科の数列と同じだったからだ。