【完】るーむしぇあ。

そう言って私に背中を向ける彼の行動が理解できず、首を傾げていたらため息が聞こえた。


「歩けないんだろ?」


これってまさか、私を背中に……?

なんかすごい照れるけど、今は甘えるしか方法がない。


「お、お邪魔しますっ」


「ちゃんとつかまってろよ」


「うん」


大ちゃんの背中は大きくて、男の子なんだなってあらためて思った。

安心感で少し眠くなる。


「陽ちゃん、ごめんな」


彼の声が聞こえた気がしたけど、寝不足の私は少しの間、意識を手放した。