* * * * * 「ただいまー」 ドアを開けたらすでにいい匂いがしている。 「おかえり」 何の抑揚もない声。 視線もフライパンを見たまんまだ。 でもすごいことじゃない? 私がただいまって言ったら、和希くんがおかえりって言ってくれるなんて。 超ポジティブ思考だけが私の長所。 それくらいじゃないと、こんな長い片想いなんてやってられないし。 「和希くん、今日のご飯はなにー?」