【完】るーむしぇあ。

苛立ちから、横にいる大ちゃんを押しのけて外に飛び出す。


駐車場は混み合っていて、私は車と車の間を縫うようにして自動販売機までたどり着いた。

そして、ちょっと乱暴に小銭を押し込んでボタンを押す。

ガコン、と雑な音がしてペットボトルが押し出される。


ちょっと、炭酸入ってるんだから丁寧に扱いなさい!……なんて言っても仕方がないわけだけど。


ぐいっと1/4ほどをのどに流し込んで、バスへの道を戻り始めた。


その時の私はただイライラしていて、周りなんかまったく見ていなくて──


「「危ない!」」


そう聞こえた途端、右腕と左腕が同時に強く後ろに引かれ、私はバランスを大きく崩した。