彼の手が私の手にそっと触れる。


え?!

これはまさか、まさかの、き、き、キス……。


美雪……私、目標達成──


「手、洗った方がいいよ」


「へ?………………っ!!!!」


和希くんが持ち上げた私の手首には、赤い手形がくっきりと!!


「ひゃああああ!!血、血!!!!」


「……絵の具だから」



和希くんと手は繋いだし、ストラップとぬいぐるみは嬉しいけど、

お化け屋敷なんて二度と行かないと思った夜だった。