『キャー!!』
「ひぃぃいいいいい!!」
その悲鳴に驚いてしまう時点で、すでに負け戦は確定している。
みんなは何が楽しくてここに来ているのだろうか。
私にはさっぱり理解できないが、このお祭りの名物である『恐怖の館』は少し混雑していた。
そして、この待ち時間がさらに私を苦しめる。
「じゃあ次のカップル、この紙テープの端をそれぞれ手首に結んで中に入ってくれ」
やっと私たちの番になって、ガタイのいいお兄さんが笑顔で私たちに紙テープを手渡す。
っていうか、今、お兄さん、カップルって言いました?
「彼女嬉しそうだね。初デート?この紙テープを切らずにゴールできたら賞品があるから頑張ってね」

