「陽菜ぁ~最近、桜井くんといい感じじゃん?」 昼休み。いつもの中庭。 美雪がにやにやしながら顔を覗きこんできた。 「いい感じに見える?まあ、やっぱさ、ライバルの登場によって物語が先に進むのが普通だよね。そういう意味では──」 「そんなこと聞いてないから」 「美雪、冷たい」 まあまあ、と葵が私たちの間に割り込む。 美雪が言うように、確かに和希くんとの会話は増えた。 二人にもルームシェアのことは秘密だから詳しくは話せないけど、デートの話くらいはしてもいいかな。