【完】るーむしぇあ。

私だってあれくらいのワンピ持ってた。

彼女が持ってたバッグだって、靴だって、なんだって持ってた。


最初からなかったものより、持っていたのになくなったものの方が悔しい。


そりゃ、和希くんだって可愛い格好してる子の方がいいに決まってるもん。



……ねえ、りっちゃん。

私は和希くんにとって特別なんかじゃないよ。


勝手に舞い上がってた。


学校以外の彼を1番知っているのは私だって。



……私、全然知らないじゃん。

木下美波がここにいたわけも、木下美波と和希くんの過去も……。