「もしもーし、陽菜ちゃーん」
「っは!!」
しまった。ついつい和希くん(過去映像に陽菜フィルターオン)に見惚れてしまっていた。
「まあ、何はともあれ、ちょっと自信持ってもいいかもよ」
「はい!!私、もっと頑張ります!!」
「いや……うん、空回りしないようにね」
掃除の続きをしようと、鼻歌を歌いながら食堂を出て少し暗い廊下を進む。
りっちゃんに言われたのに、私は相当浮かれていた。
だから、自動販売機の前のソファに並んでいる2人を見ても、一瞬何が起こったのか分からずにその場で固まった。
そこにいたのは……和希くんと……木下美波だった。

