「陽菜ちゃんこっちこっち!!」


洗濯を終えて1階まで降りると遠くからりっちゃんの声がした。

声の方角を探すと食堂で手を振っている。


「休憩にしよー!!」


「はぁーい!!」


彼女のそばに腰を下ろすと、すでに氷がぎっしりと詰まったグラスが並べられていた。


どうぞ、と言われたから私はグラスの中身を口に含む。

それはほんのりと甘いアイスティーだった。


ああ、労働の後の冷たい飲み物は最高だ……。


「ところで」


「はい?」