私と違って、本当にどうしようかと途方に暮れている和希くん。

だからと言って、明日はもう入学式なわけで、考えているうちにもう夕方だ。


「とりあえず、今後の事はゆっくり考えていいんじゃない?」


「お前はホント楽天的だよなぁ」


「だって、部屋はちゃんと2つあるから大丈夫でしょ!」


何が大丈夫なんだと言わんばかりの視線を笑顔で受け止めて、「だから、ね?」と最後の一押し。


「……お前、絶対このこと誰にも言わないって約束できるか?」


「もちろん」