「ふふ……」 「!?な、なにっ!?陵なんか恐いよ!?」 ドキドキの中にゾクゾクと悪感が迷いこんできた。 「可愛い、お前」 ―――全然嬉しくない。 誉め言葉としてはもちろん嬉しいけど、誉め言葉に聞こえないのが現状。 可愛いって何。 口を尖らせる俺に、陵はしかめっ面。 「んだよその顔」 「別に。陵ってそういう趣味なんだなぁと」 「顔真っ赤になって言うか?」 「えっ?ま、まじで?」 「まじで」 「嘘だろ!?」と叫ぶと同時、顎をクイッと持ち上げられ、唇を奪われた。