「何回行っても慣れないよ……」
兄貴は今まで何回甲子園の土を踏んだんだろう??
「でも行けるだけすごいことなんだよ……」
私は運良く行けるけど目標にしてるのに甲子園に行けるなんてほんのわずか
「まぁ、俺は実力があったからな」
自分で言うなよ!!
それに実力があっても行けない人なんてたくさんいるんだよ
「はいはい……
それがなんで今はこんなになっちゃってるわけ??
毎日毎日遊んで歩いてさ…
その実力はどうしたの??」
私は絶対大学野球やるものだと思ってた
でも兄貴はやらなかった
兄貴だけじゃない愁都も
「現実見たんだよ
大学野球と高校野球は別物だ
それにそろそろ野球だけじゃなくて現実見なきゃなんねーの
それに俺も愁都もそこまで実力なかったから」
なにそれ??
だって野球好きなんでしょ??
「でも辞めなくてもよかったんじゃない?」
「かもな……
結局俺も愁都も野球はいい思いでのままで終わりたかったんだよ
結局負けるのが怖くて逃げたんだよ
それでも野球が好きで…
未練があって……こうしてまだ高校野球から抜けられないんだよ」
うちの兄貴がこんなに野球であやふやなんて知らなかった
だったらやればよかったのに……
「でもやっぱり未練残ってるっていうか……
やっぱり上に行きたかったって
大学野球やればよかったかなって……」
だったらやれば良いじゃん!!
「今からやれば良いじゃん……」
大学野球がそんなに甘いものだとは思わないけど…
「かもな……」

