「うわっ!!凜じゃん
なにしてんの??」
偶然通りかかったと思われる人に声をかけられた
この声って………
「……ちな!?」
私に声をかけたのは中学校が一緒で部活も一緒だった千波
今は高校も別だし、部活も別だから会うのは久しぶり
「なにやってんの??」
「暇つぶし(笑)
なんか帰りたくないなーって」
「あはは(笑)
なにそれ??家出??」
家出じゃないし(笑)
ただ帰りたくないだけ
今まで私の生活の大半を占めていた部活がイヤになって何もかもどうでもよくなってきた
「家出じゃないよ
帰りたくないの(笑)」
「じゃあうちくる??
ひさしぶりに語ろうよ(笑)」
ひさしぶりに千波にあったんだもん
「行こうかな……」
「来なよ
あ、美波もよぶ??」
「でも、美波は疲れてんじゃないかな??
最近部活遅くまでやってるし」
「そっか……
じゃあ今日は二人だね」
私はお母さんに今日は千波の家に泊まるって伝えた
千波とか美波だとお母さん許してくれるんだよね(笑)

