嘘だって思いたいけどこれが現実
練習試合のときホームでのクロスプレイで怪我して足を痛めた
もう医者には夏は間に合わないって言われてたらしいけど賢斗はグラウンドに戻ってきた
でもやっぱり間に合わなかったんだ……
「今年の御守りは背番号なしか(笑)」
私に気づいた賢斗は笑いながらそういった
無理して笑ってんのばればれだよ…
「………悔しいよね」
私だってずっとなんで賢斗が??っておもってた
「そうに決まってんじゃん
間に合わないってわかってたけどなんかやりきれねーよな」
でも戻ってきただけですごいよ……
「ほんとは怪我した時点で部活やめようとしてた
もう無理なんだしもう良いかなって
でもさ………」
賢斗はみんなにそんな素振り見せなかったのにやめようとしてたなんて……
「………でも??」
「爽だよ(笑)
あいつに甲子園つれてってやるって言われたんだぞ??
笑えるよな(笑)この前まで出来ないってずっと逃げてたくせにさ
だから爽には負けたくないって思ったし、爽が頼もしく見えてあいつならほんとになんかすごいことすんじゃねーかなって思って近くでそれを見たいなって……」
爽!?
爽ってそんなこと言うようなやつだっけ??
「爽が!?嘘でしょう??」
「ほんとだよ(笑)
だから夏大はめちゃくちゃ応援しなきゃなって(笑)
だから俺に変に気使うなよ
もう吹っ切れたから!!!」
そんな賢斗を見てなんか安心した
賢斗だけじゃない
ほかの三年生も悔しいって言ってたけど誰も逃げ出すような人たちじゃない
だって今まで一緒にがんばってきたんだもん

