代打、俺!!





「おまえらなにたくらんでんの??」


は??

なんのこと!?


「なんのこと??」


「おまえと翔だよ

翔なんか毎日なんだよ

そろそろしつこい……」


私とかっけ??

野球やれってこと??


「しつこいって……

みんな爽のこと気にかけてくれてるだけじゃん


みんな爽に戻ってきてほしいんだよ」


爽からしたらただうざいってだけなのかな??


「別に心配してほしくなんてねーし

それに誰がどう言おうが俺はもう戻れないから」


心配してほしくないってなに??


「………だったらみんなに心配されないようなことしなさいよ!!


そうやってあんたがいつまでもうじうじしてるからみんな心配するんだよ??

そうやって中途半端にするから……」


ヤバい………

爽の顔つきが急にこわばった


爽がキレるかも……


「じゃぁやめろって言うのかよ??

まぁどうせやったところでできる訳じゃねーし」


やめろって言ってないじゃん!!


もうここがコンビニの駐車場だろうがなんだろうが関係なくなってきた


「やめろなんて言ってないじゃん!!

それにできないんじゃなくてやってないんでしょ??

今までみたいに打てないのが怖いんでしょ??

だからやらないんでしょ??」


ほんとはやりたいんでしょ??

でも無駄にプライドが高い爽だから打てなかったときがいやなんだ


「だからできないんだよ!!」

「はぁ??

普通にチャリ乗って普通に走ってるやつがなに言ってんだよ??

それになんだっけ??

体育だって普通にやってるんでしょ??

体育でソフトやって初心者相手に本気で打ってどや顔なんだって??」


私の情報網なめんなよ!?

野球部がなんかやらかすと全部あたしの耳に入ってくるんだから


それにその体育の話は爽と同じクラスの子から聞いた話


「別に本気出してねーし」


本気とかの問題じゃないから