「だからりんりんは悪くないって
みんなわかってるよ」
かっけの優しい言葉に涙が出てきた
「……………」
「………泣いてもいいんだよ??
りんりんは一人でがんばりすぎなんだよ
だって俺らみたいなのがうじゃうじゃいる中に女の子一人でがんばっててさ
俺だったら絶対耐えられない」
恐る恐るかっけのほうに振り返った
「かっけ……」
きっと今の私の顔はくしゃくしゃだ
でももう暗いから見えないよね
「好きなだけなきなよ
さすがに抱きしめてはあげられないけどそばにいるから
抱きしめたりしたら爽に殺される」
なんで爽??
でもそんなこと考えられなかった
もう涙を止められなかった
そんな私をかっけはベンチまで連れてってくれた
「あんまり一人でがんばんなくていいんだよ
ほら、適当に楽しくがんばれば」
だいぶ落ち着いてきた私にかっけが声をかけてくれた
「私爽に謝んなきゃな」
私って、キレると自分のこと止められなくなるから
「爽だって今頃水本に謝んなきゃって思ってるよ」
「それはないよ
私もう爽の近くにはいられない」
もう爽に嫌われたよ
「そんなことないよ
俺が保証する!!」
なにそれ意味わかんないよ!!

