「なに!?オトコ!?」
何を期待してるんだろう…そう思いながら答える。
「お…オトコー。しかもはるかは絶対タイプ!
かっこよくて優しくて…王子様!!」
「まじ!!??良かったじゃん!!
ついにいずにも好きな人ができたかあ」
寂しそうに言うはるか。
いやいやいや…
「瑞希は確かにかっこよくて優しかったけど…恋とかじゃないね、絶対!
いわゆる…その…憧れみたいな…?」
「うっそだあー」
その言葉に嘘はなかった。
瑞希みたいな人は女の子はだれでも好きになると思うんだけど、入院中わたしは恋愛対象としては見てなかった。
頼りになる…お兄さんみたいな風に彼のことを慕ってた。