僕色、君色。




「いずー!そろそろ行こっか?」



病室のドアから顔を出したお母さんが言った。


「はーい」



わたしと瑞希はやっと今日で退院。


なんだか少し寂しい気もするけど、学校で会えるから大丈夫。



それに、病院よりも早く家に帰りたいし!



「じゃーな、いずみ!また学校で!」


「瑞希〜!!うん、また話そうね!」



そう言ってわたしたちは手を振りあい、病室をあとにした。