僕色、君色。




「おれが勝手に助けただけだし、このとーりピンピンしてるよ。それより無事でよかった。」



彼はそう言って可愛く笑った。




「いず、じゃあお母さん今日は帰るね。まだしばらく入院だけど…明日もお母さん来るからね。」


「うん、お母さんありがとう。」



そう言ってお母さんを見送った。

しばらく入院かあ…学校行きたいな。



「なあ、えっと…いずちゃん?だっけ?」


となりの彼がこちらを見ながら言う。


「あ!いずみです、呼び捨てでいいですよ?」



「いずみね!俺のことは瑞希でいいから!あと敬語なんて使うなよ!」



「うん!よろしくね瑞希!」



こうしてこの日の夜は、瑞希と話して終わった。