するとカーテンの向こうから声が聞こえた。




「ほんとにありがとうございます!ほんとに…ほんとに…!!!」



あ、この声…お母さんだ。


どうしたの?お母さん…声が震えてる…



「お…かあ…さん……」



かすかすな声で呼んで見る。
すると、すぐにカーテンが開けられ、そこには涙を浮かべたお母さんがいた。



「いず!?起きたの!?大丈夫!?からだ痛くない!?」


質問が多いので、わたしは軽く笑ってしまった。



「うん…、大丈夫。けどなんでわたし、ここにいるの?からだも痛いし…」


こんなケガしたような覚えがない。