僕色、君色。




「てか…その人の名前、みずきってゆーんだ?」


少し声のトーンを下げてはるかが言う。



「そうだけど…どうかした?」



「いや!なんでもない!優しいんだもんね?
たぶん違うから大丈夫だ、うん。」



一人で納得して先に教室に入っていってしまった。


なんだったんだろう。



男の人の名前でみずきなんて、なかなか珍しいと思うけど…

だれかと勘違いしてるのかな?