いつものように
左腕に赤い液体が垂れる


ふと奴に見つかる




別にいつもと私は変わらないのに
奴の目からは生ぬるいものが
こぼれ落ちていた




私の左腕に唇を落として、
何度も口にした「愛してる」
奴はどんな気持ちで言ったのだろう。







家族からも愛されなかった私
私のために流れた涙に
戸惑ったことを覚えてる