私の瞳にはいつしか
彼しか映らなくなった

目を瞑れば彼が映り

目を開けば彼を探す


どうしてだろう


彼を思うと心臓が
息を切らした時のように
速く音を刻む

心地よいような
苦しいような

初めての気持ち


ある時、友達が私に聞いた


「あの人のこと好きなの?」


私は言葉を詰まらせた

友達は大好き
でもそれとは違うの


「どうしてそう思うの?」


私はそう聞いた


「どんな時もあの人を見てるから」


友達は私の分からない気持ちにも
答えをくれそう

そう、思ったから
私の気持ちを話してみた


答えは簡単なものだった


「それね、恋って言うんだよ」

「こい?」

「特定の異性に強く惹かれ、会いたい独り占めしたい、一緒になりたいと思う気持ちって辞書には書いてある」

「これが恋…」

私は君に恋をした