「なんだよ……』


中西に指定された場所に
座り込み立ったままの
中西を見上げた


「なんだ?お前のへこみようは……」


「つーか、マヂなにが用事なの?」


「………」



「あー!!そんなんなら俺は帰るわ」



そう言いながら立ち上がる俺の肩を中西が掴んだ



「冷夏チャンだろ……?
一人で溜め込むなよ」



「うっせーよ」



「聞くよ、だから吐いちゃえよ!!」



俺の痛みなんて何も知らずに、軽々しく言う中西に
苛々がつのり、




俺はポケットから携帯を出し
中西に冷夏からのメールを
突き出した。




中西は何も言わず、
冷夏からのメールを黙って読み、最後まで表情を変えずにいた



俺はもう二度と見たくも
なかった



パタン――。


「はいよ」


「あぁ……」



何も言わない中西の前で
俺は、携帯の電源を再びきって閉まった。



「で?どしたの?」



「はっ?」



想像をしてた言葉じゃない事に俺は驚きを隠せなかった



「だから、そのメールがなんなんだよ!!」



「なんなんだよ!って
俺の台詞だよ……!!」



「つーかさ、お前のその
へこんで荒れてる理由って今のメールかよ?」




「だったら、わりぃーのかよ!!」



「だったら情けねぇー男だわ、マヂで……」



そう言いながら、
吸っていたタバコを遠くに飛ばした