ウシロスガタ 【完】

好きだった……


冷夏の事が……



冷夏で1日が始まり、



冷夏で1日が終わってた。




俺の中で、気持ちがだんだん大きくなるに連れて、その度にだんだん贅沢になっていってた




冷夏の気持ちを聞いた時、俺は……



この世で1番幸せだ!!



そう思ったくらいに浮かれていた。




夢かもしれない…


嘘かもしれない…



騙されているかもしれない…




そんな気持ちを抱いた事だって嘘なんかじゃない。





夢でも、嘘でも、たとえ騙されていても、それでも冷夏と気持ちが繋がれた事が幸せだった。




でも、やっぱり。



人間って贅沢なんだな…



現実、真実を告げられた時には、



そんな純粋な気持ち抱いてた事が嘘になるんだ。



やっぱり、夢や嘘や



騙される事なんて、受け止められない。



その現実から目を瞑りたくなるんだ