ウシロスガタ 【完】

《ううん、ごめんね…》


《気にすんな!!って、それよりもう6時だぜ?》


《ヤバイよね、なんか早いね!!》


《そろそろ寝るか!!》


《うん☆おやすみ…♪》


《ゆっくり寝ろな?おやすみ!!》



冷夏との長い、長いメールのやり取り。



でも、今日はいつもとは全然違っていた。



冷夏の送信した後に
もう1度、受信メールを開き冷夏からのメールを見ていた



【翔クンが好き…】


そのメールで手をとめて
俺はニヤケタ顔が戻らなかった



「信じられねぇ~」


冷夏のメールを見ながらも、

まだ信じられない気持ちでいっぱいで



これが夢なら
冷めないでほしい…


そう祈りながら、
俺はメールを保護し



眠りについた……



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行くなよ、冷夏……



どうして、振り向いてくれないんだ



俺はお前が好きだよ?



これからもずっと……


冷夏……



ーーーーーーーーー




俺はずっと冷夏の後ろ姿を眺めていた



冷夏が見えなくなる少し前まで…



最後まで、眺めてしまっていたら


俺は後ろを、振り向けなくなりそうだから…




だから俺は冷夏の見えなくなる少し前まで、



冷夏の後ろ姿をやきつけていたんだ




俺の瞳と…



俺の心に……