《そんなの俺…ムリだわ、
俺だって気持ち伝えたい》


今までの苦しみ…



冷夏に何度、気持ちを伝えようか悩み苦しんだか…



そんな俺の全てとなった冷夏が俺を好きって言ってくれている


《言わないで…何も聞きたくない。》


そんな冷夏のメールを無視するかのように、俺はメールを打ち始めた




《メールなんかで言いたくなかった…俺の気持ちはメールなんかじゃ納まりつかないんだ…》



《だから、言わなくていい!!》



《ごめんな…言わせてもらうよ》



伝えたかった思い…


俺の冷夏に対する気持ちを1通のメールに納めて送った



《冷夏が好きなんだ…頭がいっちゃうくらいにな》




《ばか、翔クンのばか……》


《しょうがねぇ~だろ?
冷夏が好きにさせたんだから》


《しょうがないじゃんよ、翔クンが好きにさせたんだから》


《ばか!!マネすんなって!!》


《翔クン?ありがとう…》


冷夏のメールを見て、
なんだか切なくなった



冷夏の事なんて、まだ何も知らない。


沢山、質問なんてしたりしたけど、本当のところなんてまだ何も知らないんだ…




冷夏の過去も、


寂しそうな表情の裏側の顔も…


それでも、好きな気持ちがあれば乗り越えて行ける…



そう純粋に思っていた。



《一瞬だけでいい、冷夏の声が聞きたい》


《ごめん、今は無理なんだ…ごめんね》


もう、俺の部屋には光が差し込んで朝を知らせていた



《おお!いいよ!!突然だもんな?ごめんな…》



そう、冷夏の全てを知りたいと思ってしまった俺はやっぱり



贅沢なんだろう……