その後も、俺達はメールを交換し合っていた


冷夏とこんなにも恋愛の話しをしたのは


かつてなかっただろう…



《でも、冷夏はやっぱり素直じゃないな…好きとかも自分からじゃ絶対に無理だよ~》



《そんなんじゃ、いつまでたっても何も始まらないじゃんか…》



まるで、自分に言い聞かせるかのように



冷夏へメールを送っていた



《だって返事聞くとか怖いじゃん?だから言わないなぁ…》



《そりゃ分かるよ…》



俺も冷夏に言われたとおり



傷つくのが怖い…



そのあと、しばらくメールは受信されなくて



何度もセンター問い合わせをした



20ぷん…



「ここで寝たのか?」


冷夏の得意な寝おち…



俺は名残惜しそうに携帯をベッドに置き、お風呂に入ろうと立ち上がった



ーー♪♪~♪~♪ーー


冷夏のメールを知らせる着信音と共に、携帯に飛びついた



《ねぇ?1つだけ聞いてくれる?》



その冷夏のメールに



俺は不安を隠せず、



心臓が締め付けられた。




《なに?》


何を言われるのか…


どんな衝撃的な事が俺を待ち構えているのか



もう想像なんてしてる余裕すらなくて、



俺は携帯を見つめていた





こんなにも、
時間が経つのが遅かったのはきっと、



今までになかっただろう。




《何も答えなくていいから、何も言わないで…》



《はぁ??マジなんだよ?わかったから!!》



俺は深呼吸しながら、メールを送り送信画面を見つめていた